森 宗勇 MORI SOYU

朝日新聞

天空の一服

朝8時すぎ。営業前の東京タワー展望台に抹茶の香りが漂う。
月に2回開催される「朝茶の湯」。

都会の景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせる特別感が売りだ。

千葉県から参加した女性は「東京の街を見ながらお茶を飲んで、リフレッシュできた。早起きすれば1日も有効に使える」と満足げに話す。

インバウンド(訪日外国人客)の急増による「オーバーツーリズム」が全国的に問題となっているが、その対策として、日中のピーク時を避けた、朝や夜の観光を自治体が推奨する流れが広がっている。

「朝茶の湯」も外国人参加者が半分を占める日があるが、茶道の講師を務める裏千家准教授の森勇己さんは、

「元々『誰もいない観光地』という異空間を楽しんで欲しいと始めたものだったが、時間を分散させる観光という今の流れにフィットしたようです」

と話す。

(西岡臣)

ひとつ前に戻る トップへ戻る