2019.01.10
山口新聞

フランスで萩焼の魅力発信
ジャポニスム2018で陶芸家・田原崇雄さん
茶会開催し大学で講義も
日仏友好160周年を記念して昨年フランスで開催された日本文化紹介事業「ジャポニスム2018」で、長門市の萩焼深川窯の陶芸家、田原崇雄さん(36)が萩焼の魅力を発信した。
萩焼深川窯は約360年の歴史があり、田原さんは萩焼の開祖、李勺光の流れをくむ窯元の現当主、第十三代田原陶兵衛さん(67)の長男。東京芸術大学大学院で彫刻専攻を修了し、2011年から陶兵衛さんに師事して作陶を始め、日本陶芸展、日本伝統工芸展に入選し、16年の山口県美術展覧会で優秀賞を受賞した。
昨年のジャポニスム2018では、9月14日にエッフェル塔展望台で日仏茶道交流会による茶会があり、同会代表の茶道裏千家、森宗勇さん(41)が田原さんの茶わんを使って茶席を設けた。
萩焼、備前焼、京焼、朝日焼といった伝統工芸作家の作品が展示され、趣が異なる器の数々が会場を彩った。
11月5日にはリヨン市庁舎で萩焼について講演。萩焼は使うことによって表情が変化し、時間の流れを価値に変える日本人の心が表れていると解説した。
森さんによる茶道のデモンストレーションもあり、来場者に茶が振る舞われた。
レセプションでは山口県の食材を使った料理が提供され、会場に長門市の大西倉雄市長のあいさつ文や観光ポスターを掲示。萩焼深川窯や長門市観光のパンフレットを配り、萩焼と共に長門市をPRする場となった。
翌6日にはグルノーブル大学で講義も行われ、田原さんは「日本文化に興味を持ってもらうことができた。萩焼は使い込んでシンプルさが、味わいを増していく」といった趣旨を語っている。