2007.07.13
千葉日報

史上初の富士山頂「茶会」
“日本最高”のお点前
若葉区の社中が挑戦へ
若葉区の裏千家茶道「耕日庵」庵主・勢宗正さん(62)と社中の有志が来月中旬、富士山頂で日本最高所、茶道史上初となる茶会に臨む。山頂を管轄する富士山本宮浅間大社の全面協力で、茶道具や朱の毛氈(もうせん)など本格的な茶会を演出。標高三千七百七十六メートルの歴史的な茶会を前に、勢さんは「皆さんが日本文化を再発見するきっかけになれば」と期待している。
山頂茶会は、勢さんの下で茶道を学ぶ船橋市の団体職員森勇己さん(29)の発案。毎年富士山を登っている森さんが昨年、頂上で携帯用の茶道具を使いお茶をたてたところ、登山客に好評だったことから本格実施を提案した。
一月の提案から、森さんをを中心に富士山の八合目以上を管轄する同大社、環境省、文化庁などと交渉。同大社の全面協力を取り付け、山頂にある同大社奥宮境内での開催にこぎ着けた。
また、本格的な茶会には茶道具や着物など百点を超える荷物が必要なことから、普段は山頂の土産物などを運ぶブルドーザーを特別に借りるなど、“異例尽くし”の応援態勢が整えられた。
有志は前日から登山を開始し、八合目で一泊。早朝から山頂まで登り、昼ごろから約二時間の茶会を開く。お茶は山頂に湧き出る御神水「銀明水」を特別仕様。無料で提供する。
「登山史上初の富士山頂茶会を開く勢いで、森さんを中心に富士山の八合目以上を管轄する同大社、環境省、文化庁などと交渉、同大社の全面協力を取り付け、山頂にある同大社奥宮境内での開催にこぎ着けた。」
無料で登山客にも振る舞う。
会場には「登山客の約三割を占める外国人にも日本文化を知ってもらえれば」(勢さん)との思いから英語で茶道を紹介したチラシも用意した。
日本最高所、茶道史上初となる山頂茶会に向け、社中有志の意気込みは十分。八千代市の会社員井上裕美さん(32)は「初めて登る富士山頂で皆と茶会ができるなんて面白い」。稲毛区の会社員、森田幸さん(28)は「登れるか不安だけど、期待のほうが大きい」と準備に余念がない。
勢さんは「登ってきた皆さんが「日本にはこんな素晴らしい故郷があったんだ」と感じ、日本文化を再発見するきっかけになってもらえれば」と期待している。