森 宗勇 MORI SOYU

グルノーブル・アルプ大学 茶道講義 2019

Grèveと呼ばれるゼネストはまもなく1週間。
エアフラ、TGV、在来線、地下鉄、バスやトラムまでとめてしまい、法律で定められた最小運行(1日1本程度)という奇跡的なアクセスでグルノーブルに入りました。2時間で行けるところを実に10時間を費やし。
18:00の講義が、遅れで19:30に到着するとホールには立ち見客も含めた130名以上の学生さんが迎えてくれました。
その目の前で道具をセットし、水屋を立ち上げ……
必死のあまり説明こそできませんでしたが、「茶の湯は準備が簡単ではない=それがおもてなし」ということを感じてもらえたかもしれません。
初日は茶道の歴史についての説明とデモンストレーション。TORAYA PARISさんから提供を受けた原稿と羊羹を用いました。
見覚えのある学生さんだと思えば、3年続けて参加している学生さんだったり。
2日目は高取焼の亀井久彰さんの講義。

通訳が入るとはいえ1時間半、素晴らしい講義でした。

(教材づくり、大変だっただろうなぁ)
日本語を学ぶ学生さんたちは少なからず将来、日本に関わる仕事をすると思います。国際社会における日本語の通用力はかなり弱いですから、日本語話者は重宝されることは間違いないのです。
反面、フランスだけでも「なんちゃって」的な寿司屋さんや雑貨店、お茶屋さんなどがあり、日本人なら誰が見ても違和感を覚えるような「日本風製品」にあふれています。もちろん日本製ではないし、日本人経営ではありません。
そうした環境にある将来のある方に「ホンモノ」触れていただき、製造者の話を聞いていただき、質問して、そして日本の文化に接していただくことは絶対必要なことです。
高価で安易には購入はできない日本の伝統工芸品の数々。でもホンモノに触れて、使うことができる体験。これからも続けられればと思っています。
受入れいていただいたグルノーブル大学の東学部長、代田先生をはじめ教授陣の皆さま、我々身内のフランス事務局と日本から同行してくれた皆さんに感謝を申し上げます。

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