森 宗勇 MORI SOYU

東京タワー茶会2018

私にとっての今年は、人生過去最大ともいえる怒涛のビックイベント続きの年となりましたが、その総決算ともいえるイベントが、ようやく今日、東京タワーで実現しました。
茶会も終わって日付が変わってしまいましたが、おとといは30分、昨日は1時間の睡眠時間でこれに対応しました。まだまだ、あれもしたい、これもしたいと思いながら時間ばかりが過ぎていき、今回ほど時計を恨んだことはありません。
今回の企画は第二回となる東京タワー茶会ですが、第1回を10年前に開催したそれとはまったく違う規模とお客様です。
その10年前の東京タワー茶会とは、日仏150年の企画として行った東京タワーの茶会は150mにある大展望台で行われましたが、今年はそのさらに上、特別展望台・トップデッキにそのステージを与えられたからです。
先般、9月14日にエッフェル塔の展望台で行った茶会の再現という形、いわゆる跡見茶会の趣向で行うこととなりましたが、先月バルセロナから帰って以来、文字通りの不眠不休のような日々が続き、準備はまだまだおらないまま当日を迎えてしまいました。
トップデッキは大変狭い場所でもあり、人数に制限があることから、多くのお客様をお迎えすることは叶いませんが、創業60周年を迎える東京タワー様の記念イベントとしてこの舞台を飾ることとなり、私が所属する日仏茶道交流会所属作家の4人、 木村 英昭さん(備前)・ 田原崇雄さん(萩)・ 杉田 眞龍さん(京焼)・松林 豊斎(豊斎)先生(朝日)と、来年度参加作家の 亀井 久彰さん(高取)の5人の作品が展示され、9月のエッフェル塔で行われた茶会の跡見を兼ねた茶席としました。
お客様も大変な方々がお越しくださいました。
拙宅では主家となる、久留里藩黒田家14代当主・黒田英志様が、藩の重臣家・田丸家をお供に御成をくださり、250Mの展望台で一服を献じました。
さらには内閣官房副長官・西村康稔様やMXテレビの後藤会長様及び伊達社長様、松竹株式会社の武中専務、東京タワーにゆかりの深いリリーフランキー様や、産経新聞社の熊坂会長様、セイノーホールディングスの田口会長様、外務省からはアルジェリアでお世話になった藤原大使、つい先日カメルーンでお世話になった岡村大使ご夫妻の来駕や、そして何よりも今年ロンドンやリヨンで最もお世話になった林前文部科学大臣夫人の林裕子様がおいでくださり、午後には麻生副総理夫人をお迎えしました。
このほかにも様々なお客様が駆けつけてくださり、最遠方は愛媛県からもお越しくださいました。
また、裏千家淡交会青年部の皆様にも多数ご来場を賜り、東京及び千葉の青年部の皆様には平日にもかかわらず駆けつけてくださいましたことを重ねて御礼を申し上げます。
日仏交流160周年記念事業として、また本年12月23日に開業60周年を迎える東京タワー様の記念すべきイベントとして開催され、午後の一般公開席においては約200名のお客様が来場され、展示会場では各所属作家の解説が行われ、ご来場いただいたお客様にも喜んでいただくことができました。
今回の開催に当たりましては日本電波塔株式会社の前田社長様、及び展示ケースの協賛提供をくださいました株式会社山元の山元社長様の多大なるご支援の下で実現となりました。
私の人生ではエッフェル塔に続く大きなイベントとなり、人数規模では過去最大のご来客数を数える茶会となりました。
この大人員をうまくおもてなしができましたのは、日本電波塔株式会社の社員の皆様のご協力でありました。
茶道・陶芸関係者のみならず、こうした様々な方々のご支援があって成功することができました。
今年は、日本とフランスを4往復し、フランスには9回入国しました。今年はもう行きませんよ!と宣言したら皆に笑われましたが、この日仏160周年という事業は私にとっても思い出深い事業となり、エッフェル塔と東京タワーという、2大都市の筆頭的ランドマークで茶会を催せたことは、おそらくこれから先にも考えられないでしょう。
おもてなしを旨とされる東京タワー様では、今回の茶会のために営業から、観光、総務、経理に至るまでの関係する部門の社員様が大勢集まられ、全体会合を何度も持ってくださいました。会議室から展望台へは片道でも15分かかる場所ですが、何度も下見をし、会議室では模型を作って検討。
たった一日の茶会のために、これほど綿密に計画を進めていかれる例を私は他に知りません。
本当に勉強になることばかりで、おもてなしを旨とする東京タワー様の姿勢と、妥協を許さずに準備を万端にされるという考え方には、同じおもてなしの文化を担うものとして、赤面することも多々ありました。
全体会合でブラッシュアップされたおかげさまで、無怪我・無破損であり、今回得た経験をどこかでいきたいと考えています。

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