森 宗勇 MORI SOYU

朝日焼十六世松林豊斎襲名・十五世遺作展 新宿京王百貨店

この度は、皇族方の御成りにも侍立させていただき、身に余る光栄であるところ、一席目には当家の主筋である久留里藩主黒田家の十八代当主英志様にもご来臨を仰ぎ、この席だけは藩老16代森清太夫として、家人が手を震わせながらの貴人点にてお迎えしました。もちろん一般の方も入られた席でしたが、この貴人点にはやや驚かれたようです。
用いた天目は昭和20年に森子爵家ご拝領の天目茶碗で、奇しくも朝日燒13世光斎の作。
この天目を郷里の蔵で見つけた時が、朝日焼さんとの出会いだった気がします。
2席目からは森宗勇として、ご先代十五世豊斎先生のご遺作を主茶碗に、14客まで全て自身の朝日燒コレクションで楽しませていただきました。
自身の朝日燒コレクションはリストの上だけでも300近い作品がありますが、同じ窯の作で茶会に使えるのは普通は2つくらいまででしょうか。
一つの窯の作品を集めるものじゃないなあと思うのですが、この風合い、作行き、佇まい、茶碗に至っては高台の形までが好きでしょうがないから仕方ありません。きっと、もう森には売らない、と言われた時が私の茶道人生の終焉でしょう。
…..なので、戸外における自慢のコレクションの発揮は限られてしまい、会記組みはいつも苦しみます。
ですが今回は一度やって見たかったオール朝日燒のお会記。まったく苦しむことなく1ヶ月前には完成して、あれやこれと入れ替えては楽しむ日々でした。
今回は江戸期の古朝日は使わず、茶碗、水指から火入や菓子器まで全て12世昇斎からご当代16世豊斎に至る歴代の朝日燒で埋め尽くしました。
台風接近の大雨の中、日頃お世話になっているご夫人、同門の先生方、茶友、懐かしい同僚までお越しくださり、休日と変わらぬ100名近い方々をお迎えしました。
松林さんの展示会も明日13日が最終日です。
手伝ってくれた社中、そしてなにより素晴らしい機会を与えていただき、感謝申し上げます。
さあ、来週はロンドンです!

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