2024.10.31
外務省在外公館現地職員研修

外務省様の研修に東京タワーの茶席をご活用いただきました。
このように、官公庁や企業様向けの研修にもご活用頂きます。
東京タワーの茶の湯は、できるだけ敷居を低く、だからと言って迎合的にならず、厳選した伝統工芸作家の作品を用い、正しい印象を残していただくような茶席を心がけるという試みを6年続けてきています。
今回お越しいただいたお客様は、外国籍のお客様が中心でした。もともと日本で育った方は、知らず内に日本の文化に慣れがありますが、全く日本を知らないで育った方が日本の関心を持ってくださった場合、同じ目線で説明をしても、理解が通じないこともあります。
例えばティーセレモニー。
むかしむかし、オカクラテンシンという人が本でこのように翻訳してしまったが為に、「茶道は儀式」と誤認される方が多いのも外国籍の方々です。
ましてや、日本の文化に興味を持ってくれた彼らが、ネットや一般書物によって読む茶道は、数世紀も前に仏教の僧侶によって日本にもたらされたと書いているはずですから、このタイミングは最悪です。
確かに栄西禅師が持ち帰ったとされているので、それは事実なんですが、別にご本尊の前でお経唱えながら点てる訳ではないんですよね。そういうお茶もあるにはあるのですが、茶道教室で習う茶道はそれではありません。
仏教の儀式と思ってしまう方も大勢おられゆえに、
「私は茶道には参加できない」
とおっしゃる他宗教の方を私は何人も見てきました。
オカクラテンシンさんも、もう少し分かり易く補足して欲しかったものです。
今、裏千家では
「ウェイ オブ ティー」way of tea
という言葉を推奨しています。
そんな話から行い、帛紗裁きや道具の清めの意味なども話し、時折ジョークを入れる事も忘れません。
笑い=ふざけている ではありません。
我々が伝えたいことは、試験をして学習進度を確認するような学校的ではなく、引き出しとして印象に残してもらうことに重きがあります。言うなれば「強制しない教え方」です
そのためには気楽にしていただくのが第一。
私の技量では爆笑までは取れませんが、小さい笑いは必要なエッセンスです。
ただ、、、、、
もう少し言葉が流暢なれば良いのですが、それだけが悔しくて、地団駄を踏んでおります。でもお勉強が嫌いな私です。
私の茶道人生を大きく変えてくださった、外務省の高官の方に、心から御礼申し上げます。思えば、毎年行う南仏での大学の講義も、この方のご推挙で始まりました。それも今年で10年目となります。
その後も本省や在外公館には時折お声がけくださって、茶箱を抱えていくことも多かったのですが、私の職場に来てくださってのお仕事は初めてのこと。
感慨深い仕事をさせていただきました。



