2025.06.24
ユネスコ日本加盟75周年記念式典における呈茶

2025年6月24日、パリの日本文化会館において、日本国のユネスコ加盟75周年を記念する日本の夕べが開催され、各国のユネスコ大使ご夫妻をはじめとする150名の皆さまへ呈茶席を担当させていただきました。
呈茶ご奉仕にあたっては、駐ユネスコ日本政府代表部・
加納雄大特命全権大使のご指名を賜り、ユネスコ親善大使である
鵬雲斎千玄室大宗匠様、
坐忘斎お家元様の御裁可と、お手厚いご支援を賜りこれに臨みました。
森家より旧王室オルレアン家の王弟である
アングレーム公同妃両殿下を招請し、ユネスコ執行委員長、ユネスコ事務局次長をはじめとする主賓の皆さまを第一席にお迎え致しました。
また、東京タワーの社友であるイエットマン=エッフェル夫妻とエッフェル塔よりアラン・デュマ技師長にもご来席を賜りました。
掛物は、曽祖父が直にいただいた徳川宗敬氏の筆による万民共和を。宗敬氏は田安徳川家の出身で、サンフランシスコ平和条約の全権委員を務め、日本が戦後最初の加盟機関となったユネスコ加盟に大きく寄与した人物です。まさにこの日のために書かれたような字句と筆者で、30年くらい前に大叔父から譲られたマクリを20年前に軸装しましたが、この日の会場の床にピッタリでした。訳もシンプルでEveryone shares peace.
ユネスコ無形文化遺産「京都祇園祭の山鉾行事」の雰囲気を出したく、山鉾の香合を置き、巴棚の総荘を応用して用いました。
水は郷里久留里の雨城庵井戸から頂いて運び、釜で煮沸して用いました。
一席目は貴人清次を意識しました。渡仏してから両殿下の来臨が決まった事で天目台は持ち合わせませんでしたが、せめてできる事をと、帛紗、茶筅、茶巾、茶碗を全て新品で用い、その後は(同じく新品ですが)茶巾と茶筅を敢えて変え、古朝日としていた主茶碗もその次としました。
参加者も東京、船橋、鹿野山の3稽古場の社中と家族が合同で参加、これにパリの茶友が助けてくれました。
この栄誉ある奉仕にご指名をくださった
加納大使閣下と、お許しを賜ったユネスコ親善大使の
鵬雲斎千玄室大宗匠様に心からの御礼を申し上げると共に、
茶室の借用交渉に尽力をいただいたユネスコ日本政府代表部様、日仏茶道交流会のフランス事務局、ご寄贈元の裏千家と淡交会総本部様、また設置元のパリ日本文化会館様に感謝致します。















