森 宗勇 MORI SOYU

グルノーブル・アルプ大学 茶道講義 2025

2015年から継続して行っている南仏グルノーブルアルプ大学での茶道文化講義、日本観光の紹介事業を今年も実施することができました。
在マルセイユ日本国総領事館と在リヨン領事事務所のご支援をいただき、開催しているこの講義も8回目を数えることとなり、初回講義では尾形所長と都築副領事にご来臨をいただき、学部長と共に冒頭ご挨拶と一碗のデモンストレーションにお付き合いいただきました。
この授業でメインとすることはお点前の指導ではなく、茶道についての成り立ちや心構え、お茶をいただく際の手順等に重点を置いて行います。いわゆる「お稽古」ではありません。
同時にお茶を点てるプロセスも説明すると言う意味で、一連の点前も紹介するわけですが、今年は畳は一休みし、6年ぶりに御園棚を使いました。
様々な質問を飛び込む中で、熱心な生徒から濃茶についての説明を求められます。そして飲んでみたいと。
実は今回ご協賛いただいた青松園さんのお茶は濃茶にも使える銘柄でもあるため、実際に点てて味見いただく事は可能なのですが、肝心の点前が見せられません。
と言うのも今年は御園棚でしたので茶入を持ってきていませんし、加えて御園棚ですから、正式にはこの棚で濃茶は行うべきではないのです。そのことを事前にしっかり説明をし、私としては珍しく写真撮影を禁止し、平棗から茶を掬い、濃茶を練ってみせました。師匠に見せたらドヤされる光景でした。
ともあれ、朝日焼の茶碗で練った一碗の濃茶ができました。
「甘い」か、「苦い」か、と確認をしますと「甘い」と。
ホッと胸を撫で下ろします。

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