森 宗勇 MORI SOYU

アルジェリア文化宮殿における茶道紹介

10ヶ月で3回目のアフリカの大地、アルジェリアです。

毎度のように入国ゲートで大使館の方にお世話になり、手を引かれるようにして入国。

今回は日本アルジェリア国交55周年にちなむジャパンウィークでの招聘です。

先の7月に行われた式典でのデモンストレーションについて関係者の方より高いご評価を賜り、今回は私と備前焼作家の 木村 英昭さんの2名が招聘を受けました。

私は1時間半の茶道講義とデモンストレーション、木村さんは文化宮殿での備前焼作品の展示を仰せつかりました。ほかにも似顔絵、書道、折り紙と言った各分野のプロフェッショナルがたくさん集っていました。

私にとっては3回目のアルジェリア訪問とデモンストレーションですが、初回は公邸夕食会へお越しいただいた政府要人へのおもてなしとして、2回目は日本政府が主催する式典でのおもてなしとして、そして今回は日本が大好きなアルジェリアの若者たちに対してです。

今回ばかりは昨年、リヨンで行ったJapanTouch2016での経験が大変役に立ちました。まず、茶道以前にお茶がどういうものかというお話から始めていきます。

何しろ、ここに座る子供達の多くが茶道を見たことがない子たちばかり。みなさん食い入るように話を聞いてくれました。その眼差しは今回のイベントで一番熱いものを感じました。

点前中は私語を禁じて、所作をプロジェクターに表示。遠くの席でも「今、何をやっているのか」をわかるようにしました。

終了後、ステージ周りに集まって来た子供達に道具に説明をして、さらにお茶の話も続けます。

おもしろいところでは袴姿の私や木村さんをサムライと呼んだり、(着物姿を指差して)なんのアニメのキャラクターかと聞いてきたり。

もしかしたら点前自体が理解できてなかったのかもしれない(見たことがなければ無理もない事です)、ああ、茶道というものをもっと知ってもらう必要があるなあと感じました。

あまりにも多いので簡易なことは大使館の方や横にいた警護員までもが答えてくれていたようですが、ツーショットのを承諾すると我も我もと一気に長蛇の列。

きちんと順番を守ってくれるところは、純粋だなあと感じさせてくれました。

何も知らないところから伝えていくというのは重責のある行為です。だけれど、誰かがやらねばずっとこのまま。せっかく日本が好きな子供達に、もっと知ってもらう絶好の機会であることは間違いありません。

とりあえず3回、私なりに創意工夫をして見ました。この国が好きになってしまった私としては機会があれば喜んで参りたいですが、それはさておき、色々な茶人がこの国を訪れて、日本の総合文化であるお茶を見せてくださいますように。

お迎えくださった在アルジェリア日本国大使の藤原聖也閣下と奥様、大使館の皆様に心より御礼申し上げます。

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