2017.07.08
アルジェリアのアラビア語紙

الشعب(Ech Chaab/エシャアブ)
ムスタファ・パシャ宮殿でアルジェリア・日本関係55周年を記念
地理的な距離を文化が縮めるとき
藤原大使、10月末に「日本週間」を開催
在アルジェリア日本大使館は先週、アルジェの国立細密画・装飾・アラビア書道博物館において、両国関係55周年を記念する催しを開催した。
これは毎年7月4日に当たる両国関係樹立記念日に合わせたものである。
在アルジェリア日本国特命全権大使の藤原聖也閣下は、両国民を近づけるうえで文化が果たす役割を強調し、10月末にアルジェリアで「日本週間」を開催すると発表した。
会場では、日本の伝統に基づく茶会も行われ、アルジェリアと日本の二人の芸術家による書道の実演も披露された。
ムスタファ・パシャ宮殿:ウサマ・イフラハこの機会に行った挨拶の中で、駐アルジェリア日本大使の藤原聖也閣下は、アルジェのカスバにあるムスタファ・パシャ宮殿を、この行事のために使用できるようにしたアルジェリア文化省に感謝を表した。
同宮殿はユネスコの世界遺産に登録されている。
また、裏千家の茶道家である森宗勇氏とその一行に対しても、日本からアルジェリアまで来訪し、茶会と日本書道の実演を行ったことに謝意を表した。
大使閣下はさらに、両国とアルジェリア革命との歴史的な関係についても言及した。
その関係は、1958年に東京に拠点を置いた民族解放戦線(FLN)の極東代表部にまでさかのぼる。
大使閣下は、
「これによって、両国はアルジェリア独立以前から続く長い友情の歴史を、ともに築くことができました」
と述べた。
この友情は、アルジェリアにおいて日本企業が実施した数多くの経済・開発プロジェクトにも表れている。
記事では、アルジューの石油精製施設、ハシ・ルメルのガス・コンビナート、ブンドローマの繊維工場、エル・ハジャールの製鉄コンビナート、そして著名な日本人建築家・丹下健三が設計したオラン大学などが例として挙げられている。
また、当時のアルジェリア在留日本人は3,000人に達し、日本人コミュニティとしてはアフリカ最大だったと説明している。
藤原大使閣下は、両国関係をさらに発展させるうえで、文化交流が大きな役割を果たすと指摘した。
その一環として、日本大使館は10月末に「日本週間」を開催し、日本のさまざまな文化を紹介する予定である。そこには、漫画・アニメーションなどの大衆文化も含まれる。
大使はまた、両国には豊かな文化があり、地理的には遠く離れているにもかかわらず、両国の間には多くの共通性と親近性が存在すると述べた。
一方、アルジェリア側を代表する大統領特別顧問ユセフ・ブースフィ閣下は、アルジェリアが植民地主義に対する激しい抵抗の末に独立を勝ち取ったことに触れた。
そして、その抵抗は、抵抗する諸民族が模範とするものになったと述べた。
さらに、両国関係は55年間にわたって友情と相互尊重の模範であったと評価し、
「この関係が絶えず発展していることを、私たち自身で喜びたいと思います」と述べた。
今回の催しでは、日本式の茶会も行われた。
茶道は非常に古い伝統であり、400年以上前にさかのぼる。その作法は、相互の尊敬と、一つ一つの動作を正確かつ慎重に行うことを重視する。
その中には、「一期一会」の精神も表れており、茶会に参加する人々が互いに善意と敬意を示すことにつながっている。
記者は、裏千家の茶道家である森宗勇先生(Sōyū Mori)にも話を聞いた。
森先生は、日本の茶道の伝統は非常に古く、細かな規則によって定められていると説明した。また、これらの伝統を学び、稽古するための専門の教室があることも紹介した。
今回がアルジェリア訪問2回目となる森先生は、かつて茶道は完全に男性中心のものであったが、現在では以前と比較して女性の参加がより盛んになっているとも語った。
また、日本の書道家が日本書道の実演を行い、「カリグラフィー」に使用されるさまざまな道具や材料について説明した。筆についても、素材や柔軟性、硬さによってそれぞれ違いがあることが紹介された。
これに対してアルジェリア人芸術家のサレハ・エル・マクブド氏は、アラビア書道について説明を行った。
同氏は現代書道の分野で活動しており、約2か月前からカスバの国立細密画・装飾・アラビア書道博物館に作品を展示している。
同じ博物館では、日本書道の作品も展示されている。