2018.11.06
リヨン市庁舎に於ける茶会

11月5日、欧州7番目の経済都市圏と言われるリヨン市の市庁舎に於いて、萩焼と茶道のイベントが開催され、デモンストレーションと抹茶に関する講演という大役を仰せつかりました。
続いて、友人で会の副代表をしている田原崇雄さんは萩焼の話と13代続く萩焼の名家・田原陶兵衛家に事を講演されました。
通常非公開の市庁舎・赤の間は大正天皇のお后である貞明皇后が関東大震災の支援をしてくれたリヨン市民へのお礼品となる壺が飾られた、日仏友好の拠点となる広間。
9月に皇太子殿下のフランスご訪問でも一役買った舞台として知られました。
10月2日の市長辞任によりLoïc GRABER文化担当副市長が主賓となられ、長澤領事、および中国総領事をはじめとする在リヨンの外交団が出席、詳細は伏せますが東京からも大変なご来賓を迎えて開催されました。
大宗匠様からお預かりした「松無古今色」を掲げ、日仏の長い友好歴史がまったく変わらないことを表し、茶杓はフランス人老師で欧州唯一の禅寺、臨済宗妙心寺派・碧巌山正法寺住職TAIKAN JYOJI老師の作を用いました。銘はリヨンに因んで「絹の街」。
9月にパリに展示された伊藤若冲に因んで仁清の鳥香合を飾り、茶碗は12代田原陶兵衛と、杉田 眞龍さん 松林 佑典さん合作の色絵朝日焼を用いました。備前は 木村 英昭さんの作品も用いています。
いずれも日仏にゆかりの深い私の宝物でもあります。そして建水は森家伝来の古銅を。
ベルリンから駆けつけてくれた Nobuko Sugaiさん、社中のみなさん、そしてエッフェル塔から続いてこのハードな旅程に付き合ってくださっているフランスの事務局メンバー。東京から、パリから駆けつけてくれた友人。
本当に皆様のお陰でこの機会が与えられました。
これからは抹茶もブームとなり、日本の文化も再認識されており、海外に於いては外国人による茶道経験者も増えているなど、認識度が高まってきています。
これからは色々な方が私と同じようなことを考え、動いてくださる時期が遠からず来るのではと感じています。願わくは一日も早くそうなって欲しいと思っています。
もちろん、いい加減な作法や、ただお茶が好きだからという自己満足な理由で、人に教える行為をしてみたり、というレヴェルではこの規模の事に携わるべきではありませんが、如何にしたら茶道の心を知ってもらえるか、私は諸先輩方の所作を学び、技量を磨き、広まる事を考えていきたいと思います。
これは、点前の種類を多く知ったからできるとか、美しい点前ができるからこれができる、というのでもなさそうです。
半東をしていただいた菅井さんには精神的な支えを頂いていますし、水屋を仕切っていただいた仲間も百戦錬磨の達人揃い。
こうした皆さまに支えられてこの高みに達せられた事を心から感謝申し上げます。














