2026.01.27
アブダビ裏千家における茶道紹介

アブダビのお茶室でお点前をさせていただく機会をいただきました。
この正月、自邸で、稽古場で、パリの大使公邸でと掛けた当家でお正月に用いる森忠哲公の軸は今、アブダビの茶室に掛けられました。
丸卓の薄茶を差し上げたあと、包み帛紗にて濃茶を練りました。
海外で茶道を知っていただく機会を作るのは本当に大変なことです。そしてなによりも、それを継続していかなくてはなりません。たった一回だけでは、お祭り的な記念にこそなれ、文化としての記憶にはなりえません。
日本人だけでなく、現地の方も運営の中心でご活躍されている様子は、アブダビで茶道がしっかりと根付いておられるように見受けられました。2009年、鵬雲斎宗匠が当地のムハマンド皇太子殿下に贈られた茶室は17年を経て今も大切に使われています。ここをベースに継続して来られた協会の皆様のご苦労が伝わってまいります。
我々日本からの旅行客は、茶箱や野点キットを持って、外国の旅先で茶道を楽しむことはしていても、幾度も同じ場所に行って行うということは中々できません。人生一度きり。同じ時間とお金を楽しむならば、1箇所でも多くの場所に旅をしたいと思うのは当然なことです。
しかし、その1回の披露。とても貴重な機会ですが、その茶席に参加される現地の方にとっては1回だけの記念で終わってしまいます。
「昔見たことがある」ではもったいない事です。
このような場所があり、継続した活動ができることは素晴らしいことだと思います。
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